素敵なヒーローたち。
「海賊王に、俺はなる!」
「俺は必ず鬼舞辻無惨を倒す!」
「俺は中華を統一する、最初の王になる!」
「俺は天下の大将軍になる!」
「全ての巨人を駆逐してやる!」
「壁の外には、炎の水、氷の大地、砂の雪原、そして商人が一生かけても取り尽くせないほどの、巨大な塩の湖があるんだ」
知っている方もいるかと思いますが、これらは皆、人気漫画の主人公たちのセリフです。
一つめは”ONE PIECE”の主人公、二つ目は”鬼滅の刃”の主人公、三つ目は”キングダム”の秦の始皇帝、四つ目は同じく”キングダム”の主人公の言葉です。
五つ目は”進撃の巨人”の主人公、六つ目は同じくアルミンですね。
まあ私はそれ程漫画を読むタイプではないんですが、これらの人気漫画の主人公たちには共通点があると思います。
それはどれもこれも、
「今のお前がそれを言うか?」
という程どん底の、或いはそれに近い状況の時から一貫してずっとこれらの夢を語っている事です。他にも例えば、あるテレビドラマにてこんなシーンがありました。
心臓が悪い若い女性が何度も発作を起こし、いよいよ死ぬかもしれないという大きな発作を起こして緊急手術をする直前に執刀する医師が患者に、
「大丈夫。きっと子どもだって産める。医師として、友人として、この僕が必ず産ませてみせる」
そう言うと、もはやまともに話す事も出来ない女性が医師を見ながら酸素マスク越しに涙をスッとこぼすシーンです。
一時間後に生きている確率の方が低いのに、将来、健康な女性でも大変な”子どもを産む話”をするとは正に、
「今の状況でそれを言うか?」
でしょう。そんなものは夢のまた夢の、そのまた夢だと誰もが思うはずです。
しかしながら、です。
そのような人物に人は惹かれるのですよ。
どんな状況であってもブレない信念を持っている人は、何故か魅力的に見えるものなのです。逆に根本的な信念がコロコロ変わる人には、誰も付いてきませんし誰もサポートしてくれません。
だから皆さんも持ってみてはいかがですか? バカみたいな目標を。
正に「今のお前がそれを言うか?」と思われるような目標を。
短期間だけならただのほら吹きで終わりですが、ずっとそれを持ち続け、言い続けていると何かが変わるかもしれませんよ。
そう、あなたと言うよりも周りが……。
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